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2025.09.12(金)
【照明計画】コーブ照明とコーニス照明、どう違う?
おしゃれな住まいづくりに、照明の工夫は欠かせません。
照明計画は、空間の印象を大きく左右する重要な要素です。中でも、天井や壁に光を当てて、空間を柔らかく照らす間接照明は、多くの住宅で取り入れられています。
特に、天井や壁を利用した「コーブ照明」と「コーニス照明」は、空間に奥行きと広がりをもたらし、リラックスできる雰囲気を演出する人気の照明手法です。
しかし、この2つの違いについて、「なんとなく同じようなもの?」と思っている方もいるかもしれません。
今回は、コーブ照明とコーニス照明の明確な違いについて、分かりやすくご紹介します。

コーブ照明:天井を照らす、上向きの光
「コーブ(Cove)」…建築用語で“ひさし”や“くぼみ”という意味。
コーブ照明は、天井の段差(折り上げ天井など)や壁の上部に光源を隠し、光を天井面に当てて反射させることで空間を照らす照明方法です。光源が直接見えないため、柔らかく、目に優しい光が部屋全体に広がるのが特徴です。
コーブ照明の主な特徴
- 光の広がり方…光が天井面で拡散するため、部屋全体を均一に柔らかく照らすことができます。
- 空間演出…天井が高く、広く見える効果があり、開放的な空間を演出します。ホテルのロビーや高級な住宅などでよく採用され、洗練された雰囲気を生み出します。
- リラックス効果…直接的な眩しさがなく、落ち着いた雰囲気になるため、リビングや寝室など、くつろぎたい空間に適しています。

コーニス照明:壁を照らす、下向きの光
「コーニス(Cornice)」…建物や家具の頂上部分の水平な張り出し部分=軒蛇腹のことを言います。 コーニスの語源はイタリア語。 水平の出っ張りを意味するcornice(コルニーチェ)が由来になっています。
コーニス照明は、天井の壁際に水平な突起物(コーニス)を設け、その中に光源を隠して壁面を照らす照明方法です。光が壁に当たって反射することで、柔らかく、奥行きのある空間を演出します。
コーニス照明の主な特徴
- 光の広がり方 光を壁面に直接当てるため、壁面全体が明るくなり、空間に広がりと奥行きが生まれます。
- 空間演出 壁面の素材感や色味を際立たせることができます。アクセントウォールやアート作品などを美しく見せる効果があります。
- リラックス効果 光源が直接見えないため、眩しさがなく、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
違いのまとめ

どちらも間接照明ですが、光の向きと照らす場所が異なります。それぞれの特徴を理解して使い分けることで、より上質な空間を創り出すことができます。
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