WowHouse
Reform
お手軽リフォームからリノベーションまで
2025.09.04(木)
リフォーム入門|窓を替えるだけで、暮らしが快適に!

窓リフォームの魅力は、「性能を選んで暮らしを変えられること」にあります。
断熱性や防音性、防犯性など、目的に合った窓を取り入れることで、毎日の生活が大きく改善することが期待されます。
[ 目次 ]
住まいの悩みと窓の関係
窓は光や風を取り入れる大切な開口部であると同時に、断熱性や防音性、防犯性など暮らしの快適さを左右する重要なポイントでもあります。
住宅の熱の約6〜7割は窓から出入りしているといわれています。断熱や防音、防犯の面でも窓は住まいの弱点になりやすい部分です。さらに、築年数が経過した住まいでは、窓の開閉に不具合が出たり、鍵(クレセント)のかかりが甘くなってしまったりと、防犯面での不安が増すことも少なくありません。
✅窓リフォームを検討すべきサイン
-
冷暖房の効きが悪い
-
窓際が暑すぎる(寒すぎる)
-
結露でカーテンにカビが発生している
-
カギのかかりや窓の動きが悪い
-
車の走行音や近所の人の声がうるさい
-
空き巣やプライバシーが心配
こうした不便を感じたことはないでしょうか。これらは多くの場合、窓の性能不足や経年劣化が原因です。
窓は住まいの快適さ・安全性・省エネ性能を左右する大切な設備なのです。
窓リフォームで解決できることと、その効果
エアコン効率をよくしたい(断熱対策)

窓は熱が一番出入りしやすい場所だからこそ、断熱対策が大切です。エアコンが効きにくいというお悩みは、窓の断熱性の低さから、お部屋が外気の影響を受けやすい状況にあると考えられます。
窓リフォームにより断熱性能を高めることで、冬は外気の冷たさを遮断し、夏は強い日差しによる室温上昇を抑えることが可能に。その結果、冷暖房の効率が上がり、光熱費の節約にもつながります。樹脂サッシやLow-E複層ガラスといった高断熱仕様の窓を採用すれば、年間を通じて省エネで快適な室温を保つ住まいへと近づきます。
💡おすすめのリフォーム例
複層ガラスに交換する、内窓を付ける、樹脂サッシを採用する など
カビ掃除の手間を減らして、健康的に暮らしたい(結露対策)

画像提供:YKK AP
結露は見た目の不快さだけでなく、カビの原因にもなることから健康や住まいの耐久性にまで影響します。
有効な対策として、複層ガラスに交換したり、内窓をつけて二重窓にすることが挙げられます。これは冷たい水をグラスに注いだ時、普通のグラスより二重構造のグラスの方が水滴が抑えられるのと同じ原理です。また、アルミサッシよりも熱を通しにくい樹脂サッシを採用することでも、結露の発生を大幅に抑えられます。
窓の結露対策をすることは、清掃の手間を減らし、住まいの劣化を防いで長持ちさせるという点で大きな
メリットがあります。
💡おすすめのリフォーム例
複層ガラスに交換する、内窓を付ける、樹脂サッシを採用する など
近所の音を気にせず、のびのび過ごしたい(騒音対策)

窓は音の出入り口でもあるため、表通りに面したお部屋や寝室などには、騒音対策をするのがおすすめです。例えば、内窓をつけて二重窓にすると、うるさい交差点の騒音(80db)を図書館程度(40db)にまで抑えることができます。在宅ワークや勉強に集中できる環境を整えられ、室内の音漏れも軽減されるため、ピアノの練習をしたりペットがいる家庭にとっても安心です。あわせて、壁や天井の材料選びにも気を配ると、さらに効果的です。
💡おすすめのリフォーム例
内窓を付ける、防音ガラスに交換する など
暑い日差しを和らげたい(日射対策)

画像提供:YKK AP(左図)
窓から入り込む強い日差しは、お部屋の中でも反射することで室温上昇の原因に。外付けのシェードやひさしを取り付けるなど、日射対策をすることは、家具などの日焼けを防ぐだけでなく、エアコン効率を助けることから省エネの点でもメリットがあります。また、Low-E複層ガラスなど、遮熱タイプの窓ガラスに交換するだけでも、大きな対策になります。
💡おすすめのリフォーム例
複層ガラスに交換する、内窓を付ける、樹脂サッシを採用する など
空き巣から家を守りたい(防犯対策)

画像提供:YKK AP
窓は空き巣が侵入を試みやすい場所でもあり、ガラスを割られて侵入される例が非常に多いです。
侵入者の約7割が、「5分」以上で侵入をあきらめる※と言われています。開けづらい鍵(クレセント)にするだけでも、侵入を手こずらせられるため防犯に効果を発揮します。
窓周りのリフォームとしては、シャッターを付けて物理的に目隠しをする、複層ガラスのような割られにくいガラスに交換する、二重窓にすることで開けづらい仕様にする、といった手段が有効です。
💡おすすめのリフォーム例
鍵を交換する、シャッターを付ける、複層ガラスに交換する、内窓を付ける など
最短30分!窓リフォームの方法
窓のリフォームには、いくつかの種類があります。住まいの状況や希望する改善内容によって、最適な工法を選ぶことが大切です。
01|外窓の交換(カバー工法)

画像提供:YKK AP
⌛施工時間/約2時間~半日
✨得意なお悩み/断熱・防音・防犯・結露・開閉のしづらさ など総合的に改善
既存の窓枠の上から、新しい窓枠をかぶせるように取り付ける方法です。壁を壊さずに工事できるため、工期が短く、費用も抑えやすいのが特徴です。「今の窓をそのまま使って性能アップしたい」「短工期でリフォームしたい」方におすすめです。
02|内窓(インナーサッシ)を付ける

画像提供:YKK AP(右図)
⌛施工時間/約60分
✨得意なお悩み/断熱対策、防音対策、防犯対策 など
既存の窓の内側に、新たに窓を追加で取り付ける方法です。二重窓の状態になることで防音対策にも効果的です。工事も1窓あたり1時間程度で完了し、大掛かりな工事が必要ないためマンションリフォームにも適しています。
03|ガラスを交換する

⌛施工時間/約30分~60分
✨得意なお悩み/断熱対策、日射対策、結露対策 など
今ある窓枠はそのまま、ガラスだけ取り替える方法です。既存のサッシはそのままに、ガラスを複層ガラスやLow-Eガラスに交換します。サッシ自体の劣化や歪みには対応できませんが、比較的費用を抑えつつ窓の性能を向上させたい方に向いています。
よくある質問
Q. 窓リフォームで本当に断熱性は良くなりますか?
A. はい、リフォームすると断熱性は確実に向上します。冷暖房効率が上がるため、光熱費の削減や室内の快適性アップにつながります。必要な箇所だけを効率的に工事するのもおすすめです。
Q. 窓リフォームをするなら、築何年ぐらいが目安ですか?
A. 一般的には築約20〜30年がリフォームの目安です。窓やサッシはこのあたりの築年数で徐々に断熱性や気密性が低下し、結露やスキマ風などの症状が現れやすくなります。特に築20年を超えた住宅では、部品単位の補修より窓まるごと交換を検討するのが効果的なことも多いです。
Q. 築年数に関係なく、「早めにリフォームしたほうがいい」ケースはありますか?
A. 健康や安全に直結するような「結露・カビ」「防犯性の低下」などは、築年数を待たずに対応をおすすめします。また、省エネや防音をすぐに改善したい場合も早めの工事が有効です。
家族構成やライフスタイルの変化(子どもが増える・高齢のご家族との同居など)があれば、それに合わせたタイミングでリフォームを検討するのもおすすめです。
さらに、リフォームを検討するタイミングで補助金が実施されていれば、費用負担を軽減できます。国の制度は年度ごとに予算や申請期限が設けられることが多いため、早めに申し込みを検討するのが賢い選択です。
Q. 見積もりって無料?工事までどれくらい時間がかかりますか?
A. 多くの場合、見積もりは無料で対応しています。内窓の設置なら工事は半日ほどで完了することが多く、ガラス交換や部品交換ならさらに短時間で済みます。発注から施工までは1〜2週間程度が目安です。
Q. マンションでも窓リフォームはできますか?
A. はい。外壁を壊さない「カバー工法」などを使えば、短時間で施工できます。ただし、共用部分にあたる窓は管理規約で制限される場合もあるため、事前に管理組合へ確認が必要です。
窓リフォームで使える補助金制度
国や自治体では、省エネリフォームを推進するために補助金制度を整備しています。特に窓リフォームは断熱性能の向上に直結するため、対象となることが多い工事です。
先進的窓リノベ2025事業
2025年度に実施されている、住宅の省エネ化を推進する補助金制度です。
高い断熱性能を持つ窓に改修した場合、工事費用の一部が補助されます。
■ 対象工事
-
外窓交換
-
内窓の設置
-
ガラス交換
■ 補助金額
リフォーム工事内容に応じて定める額(補助率1/2相当等)
-
上限200万円/戸
■ 対象期間
-
契約期間 :工事着工日以前
-
工事着工日の期間 :2024年11月22日以降に対象工事に着手したもの
-
交付申請期間 :申請受付開始~予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
-
交付申請の予約期間:申請受付開始~予算上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
📖こちらでも詳しく解説しています|コラム「先進的窓リノベ2025事業」
リフォームを検討する際は、必ず最新の補助金情報をチェックし、活用できる制度をうまく利用しましょう。
見積もりから工事完了までの流れ
-
現地調査とヒアリング
リフォームの第一歩は、まず「どんな暮らしを目指したいか」を整理することから始まります。断熱・防音・防犯などのご希望をヒアリングし、そのうえで窓周りの状態をプロが現地で詳しく確認(採寸、枠やガラスの状態、建物構造)します。その後、最適な工法と概算のスケジュール案が提示されます。
-
プラン提案と見積もり
調査内容をもとに、最適な窓の種類や工法を選定し、工事のプランが作成されます。費用や工期についての見積もりも提示されるため、予算やスケジュールと照らし合わせながら検討します。
-
発注・製品手配・スケジュール調整
お客様の了承を得て発注手続きに進みます。特注品や高機能ガラスの場合は製作に1〜2週間かかることも。施工日程は天候や工事の種類(足場が必要な場合など)をふまえて調整されます。
-
工事当日(施工実施)
工事当日は、家具やカーテンなど、窓周辺の片付けやスペース確保を事前に行っておくとスムーズです。 内窓の設置であれば1〜2時間で完了するのが一般的ですが、工法の種類や枚数によって前後します。
-
完了確認とアフターサポート
工事後は仕上がりを確認し、窓の開閉や鍵の動作など、不具合がないか点検が行われます。作業後は現場の清掃も行われ、作業員から保証内容の説明があるケースも多いです。
まとめ
窓は「快適な住まい」を実現する大きなカギ。断熱性・防音性・防犯性・結露対策など、性能を選んでリフォームすることで、毎日の暮らしは驚くほど変わります。
さらに、補助金制度を利用すれば、費用を抑えながら質の高いリフォームを実現することも可能です。窓リフォームは大がかりな工事ではなく、1日から数日で完了できる身近な住まい改善の方法です。
「もっと快適に過ごしたい」「光熱費を抑えたい」「子どもや家族が安心して暮らせる家にしたい」そんな想いがある方は、ぜひ一度、窓リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
ワウハウスでは、窓をはじめとしたリフォームのご相談を無料で承っております。補助金の活用方法や制度のご相談だけでもOKです。まずはお気軽にお問い合わせください。